コーヒーフィルターを濡らす派と濡らさない派の理由を徹底解説【リンス】

 

せいるん
ハンドドリップのときにペーパーって濡らした方がいいのかな?
ほまりん
なんとなくいつも湯通ししてるけど、理由ってあるのかしら?
ナオ船長

OK!今回はコーヒーペーパーを濡らす派と濡らさない派の理由について徹底的に解説していくよ!

記事の最後にはクイズもあるので、知識の確認にぜひチャレンジしてみてね!

 

  • コーヒーフィルターを濡らす派の理由
  • コーヒーフィルターを濡らさない派の理由
  • コーヒーペーパーの保存方法

 

分でわかる、コーヒーフィルターを濡らす派と濡らさない派の理由

コーヒーフィルターを濡らす派の理由
・紙臭さをとるため
・注ぎやすくなるため
・器具を温めるため
・改めて器具を洗うため
・洗う工程を減らすため
・抽出効率を上げるため
・成分を紙に吸わせないため
・香りを楽しむため

コーヒーフィルターを濡らさない派の理由
・紙臭さは気にならない
・工程が一つ減る
・成分が溶け出す
・ドリッパーで決める
・ガスの抜け道がなくなる
・濡らさない方がおいしかった
・ドリップを教えてくれた人が濡らしていなかった

ナオ船長
さらに詳しく見てみよう!

 

コーヒーフィルターを濡らすことを「リンス」と言う

コーヒーフィルターを濡らすか濡らさないかの議論はよく話題に出てきます(ちなみにフィルターを濡らすことを「リンス」と言います)。

結論から言うと、一概にどちらがいいとは言えません。

リンスするしないによって、味が多少ですが変わることは確かです。人それぞれ好みが違い、意図する味に近づけられるかどうかの手段として、するかしないかの判断になります。

コーヒーフィルターを濡らす派/濡らさない派の意図と理由をそれぞれ見ていきましょう!

コーヒーペーパーを濡らす派の理由

  1. 紙臭さをとるため
  2. 注ぎやすくなるため
  3. 器具を温めるため
  4. 改めて器具を洗うため
  5. 抽出効率を上げるため
  6. 成分を紙に吸わせないため
  7. 香りを楽しむため

1、紙臭さをとるため

  1. コーヒーフィルターはそのままにしておくと、湿気やニオイ(料理臭/生活臭など)を吸いやすい
  2. 普通のお湯とペーパーを通したお湯を飲み比べると、かすかに紙のニオイを感じる
  3. 無漂白の茶色フィルターだとより違いが分かりやすい

完全ではないですが、お湯をかける事によりこの「紙臭さ」をお湯と一緒に流すことができます。

2、お湯を注ぎやすくなるため

  1. ペーパーが浮いてると安定しないのでドリップしづらい

フィルターを濡らすとドリッパーにペーパーがしっかりと密着するので、円を描きやすくなります(注ぎやすい)。

3、器具を温めるため

  1. ドリッパーとサーバー(器具)を温めるため
  2. ドリッパー内の温度が低いと、注いだお湯の温度が下がってしまう

ドリッパー内の温度が低いと、せっかくケトルで設定した温度が下がり、狙った抽出温度が出せなくなります。結果、出来上がりの温度が下がってしまい味わいに影響が出てきます。

ドリップにおいて温度設定はとても重要なので、しっかりと器具を温めることで毎回安定した味を出すことができます

4、改めて器具を洗うため

すでに洗っている器具にお湯を注ぐことは、改めて洗うということになります。

脂っこい肉などを焼いたフライパンを洗ったスポンジで、コーヒー器具を洗うと匂いがついてしまうことがあります。洗い残しがあったり、油分などがついていたらコーヒー本来の味、香りが出ません。そのためにも、改めてお湯を注ぐことは重要な工程です。

また、お店などではたくさんのコーヒーを淹れることになります。お湯をかけることでドリッパーを綺麗にして、洗う手間を省くことができます。オペレーションの効率化ですね。

5、抽出効率を上げるため

ドリップ時のお湯の流れや落ち方は、ドリッパーのリブや密着具合によって変わってきます。

ペーパーとドリッパーの間にムダな隙間(密着ムラ)があると、場所ごとに抽出効率が変わってしまいます。

お湯を注ぐことで無駄な隙間をなくし、適切に密着させることができるので、均一な抽出環境をつくることができます。

6、成分を紙に吸わせないため

  1. はじめに出るコーヒーのエキスがペーパーをつたって上に登ってくる
  2. リンスしないとコーヒーオイルが紙に染み込んで、オイルまでカップに落ちる
  3. 揚げ物などの油吸い取り紙が濡れていたら油を吸わないのと同じイメージ

リンスせずにドリップすると、コーヒー成分がペーパーを伝って登ってくるのを見ることができます。白いペーパーを使用すれば、その茶色がよくわかります。

水分よりコーヒーオイルが先にフィルターに染みると、少なからずカップにコーヒーオイルが落ちることになります。先にリンスすることで、コーヒーオイルはフィルターに吸われなくなります。揚げ物などの油吸い取り紙が濡れていたら、油を吸わないのと同じイメージですね。

コーヒーオイルが入るか入らないかで味はガラッと変わります。

・オイルが入る  |コクが増す
・オイルが入らない|スッキリ

つまり、意図する味によって使い分けるのが良さそうですね。

7、香りを楽しむため

  1. 濡らさないと粉にお湯を注いだときに、紙のニオイが混ざった香りになる

あの挽きたてのコーヒーにお湯を注いだ瞬間の香り、たまらないですよね。。

思わず鼻を突っ込みたくなります。コーヒー本来の香りを楽しむなら、できる限り他の匂い要素を排除して、無臭にしたいですね。



コーヒーペーパーを濡らさない派の理由

  1. 紙臭さは気にならない
  2. 工程が一つ減る
  3. 成分が溶け出す
  4. ドリッパーで決める
  5. ガスの抜け道がなくなる
  6. 濡らさない方がおいしかった
  7. ドリップを教えてくれた人が濡らしていなかった

1、紙臭さは気にならない

  1. 今のペーパーは昔と比べて紙臭さは気にならない
  2. ジップロックなどで密封保存すれば生活臭などのニオイもつかない
  3. 飲み比べても風味に変化はなかった

最近のコーヒーフィルターは紙のニオイや風味は微小で、許容範囲内なのでお湯をかける必要はありません。

フィルターの保存方法を気をつけておけば、わざわざリンスしてニオイを取らなくてもいいという考え方ですね。

2、工程が一つ減る

  1. ペーパーを濡らさない分、工程が一つ減るのでドリップが楽になる

これはシンプルに手間がなくなるというのが大きいですね。

沸かすお湯の量(使うお湯の量)も少なくなるので、抽出する際にお湯が足りない!ということが少なくなります。

3、成分が溶け出す

  1. ペーパーを濡らしてから粉をいれると、その濡れた部分から低温での抽出が始まる
  2. 微少だが成分が溶け出してしまう

挽いた粉をリンスしたドリッパー内に入れると、濡れたペーパーと触れた部分から微少ですが抽出が始まってしまいます。

濡らさないことで、コーヒー粉全体の抽出時間をできる限り均一にすることができます。

4、ドリッパーで決める

  1. ドリッパー内にリブ(溝)があるかどうか、リブの構造によって濡らすか濡らさないかを決める

ドリッパー内にあるリブは、ペーパーとドリッパーの間に隙間を作り、お湯の流れをコントロールする役割があります。ドリッパーの内側にリブがあるなら濡らす、ないなら濡らさないという判断もできます。

作り手が意図するリブ構造をどうしたら最大限発揮することができるのか、を考えてみるといいですね。

そうすることで、より美味しいコーヒーを淹れることができるかもしれません。

5、ガスの抜け道がなくなる

  1. 濡らすとペーパーがドリッパーに密着して隙間がなくなり、ガスが抜けにくくなる
  2. ガスの抜け具合によって、蒸らし時間などに影響がでてくる

リンスしてしまうと、ペーパーとドリッパーが密着して空気(ガス)が抜けにくくなるから濡らさないという方は多いです。ドリッパーのリブは隙間をつくり、ガスを逃がす役割もあります。

ガスをうまく逃せない場合は、蒸らし時間で調整する方法もあります(少し長くする)。蒸らし時間が長くなるということは、成分が出にくい浅煎りにはメリットですが、成分が出やすい深煎りにとってはデメリットになります。

6、濡らさない方がおいしかった

  1. リンスしたもの、しなかったものを飲み比べてみたら、しない方の味が好みだった

リンスするしないの判断の正解は、自分の好みの味になるかどうかです。好みによって決めましょう。

7、ドリップを教えてくれた人が濡らしていなかった

初めてドリップを教えてくれた人の影響を受けることはよくあります。

教えてくれた人が濡らしていなかったからなんとなく濡らさなかったり、その逆もあります。

あまり神経質にならず、もう一度リンスするメリット、デメリットを確認して自分好みの味を追求していきましょう!



コーヒーフィルターの保存方法

  1. ジップロックやタッパーなど、密閉された容器で保存する

コーヒーフィルターは、湿気やニオイ(料理臭/生活臭など)をとっても吸いやすいです。

なので、コーヒー豆と同じくなるべく空気と触れないようにジップロックやタッパーなど密閉された容器に保管することが望ましいです。

フィルターを入れるときは、容器が濡れていないかもしっかり確認しましょう。水分があるとカビやイヤなニオイの原因になります。

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コーヒーフィルターを濡らす派と濡らさない派の理由まとめ

 

せいるん
最後にまとめるとこんな感じだね!

コーヒーフィルターを濡らす派の理由
・紙臭さをとるため
・注ぎやすくなるため
・器具を温めるため
・改めて器具を洗うため
・洗う工程を減らすため
・抽出効率を上げるため
・成分を紙に吸わせないため
・香りを楽しむため

コーヒーフィルターを濡らさない派の理由
・紙臭さは気にならない
・工程が一つ減る
・成分が溶け出す
・ドリッパーで決める
・ガスの抜け道がなくなる
・濡らさない方がおいしかった
・ドリップを教えてくれた人が濡らしていなかった

コーヒーフィルターの保存方法
・ジップロックやタッパーなど、密閉された容器で保存する

ほまりん
それぞれの特徴を総合的にみて、濡らすか濡らさないかを判断するのが良さそうね!
ナオ船長

そうだね!人それぞれ考えや意図があって、淹れ方や好みの味が違うんだ。

コーヒーの世界は本当におもしろいよね

それでは最後にクイズにチャレンジしてみよう!

 

ャレンジクイズ!

 

せいるん
よーし、全問正解するぞ!

初級

Q .コーヒーフィルターを濡らすことをなんと言いますか?

リンス

Q .コーヒーフィルターの保存方法を教えてください

ジップロックやタッパーなど、密閉された容器で保存する

中級

Q .コーヒーフィルターを濡らす理由としてどんなものがありますか?3つ教えてください

・紙臭さをとるため
・注ぎやすくなるため
・器具を温めるため
・改めて器具を洗うため
・洗う工程を減らすため
・抽出効率を上げるため
・成分を紙に吸わせないため
・香りを楽しむため

この中から3つ

Q .コーヒーフィルターを濡らさない理由としてどんなものがありますか?3つ教えてください

・紙臭さは気にならない
・工程が一つ減る
・成分が溶け出す
・ドリッパーで決める
・ガスの抜け道がなくなる
・濡らさない方がおいしかった
・ドリップを教えてくれた人が濡らしていなかった

この中から3つ

上級

Q .コーヒーフィルターを濡らすか濡らさないかはどうやって判断しますか?

・自分の意図する味を出せるかどうか

ほまりん
お疲れ様でした!
ナオ船長
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